macOS High Sierra(10.13)

macOS High Sierraの実力は?性能は?Sierraと徹底比較してみました

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High Sierraにしたら遅くなるのか、速くなるのか、デメリットはないのか、このあたりが知りたいポイントかと思います。この記事では、実際にインストールしたHigh Sierraの実力をベンチマークから評価しています。Sierra(OSX 10.12.6)との比較もあるのでポイントがわかりやすいです。

macOS High Sierraは、METALからMETAL2へさらに洗練さえたGPU周りのパフォーマンス、HFS+からApple File System(APFS)へファイルシステムが変わります。

APFSは、無駄な重複ファイルを発生させないから空き容量が増やせるメリットがあります。実際にインストールしたところ25GB近く空き容量が増えました^^これは評価できるポイントではないでしょうか。


macOS High Sierraにより、Macユーザの皆様は、新しいコアストレージ、ビデオ、グラフィックスに関連した、様々なパワフルなテクノロジーが利用できるようになります。新しいファイルシステムによりストレージはより効率と信頼性が向上し、High-Efficiency Video Coding(HVEC)のサポートにより小さいファイルサイズで美しい4Kビデオが楽しめます。Metal 2により仮想現実(VR)コンテンツの制作が容易になり、パフォーマンスや処理能力も向上します。開発者向けのCore MLフレームワークでは、パワフルな機械学習により、予測·学習を通じて使うほどに賢くなるアプリケーションの開発が簡単になります。macOS High Sierraでは、写真、Safariなど、Macユーザが毎日使っているアプリケーションにも多数の改良が加えられています。

出典:https://www.apple.com/jp/newsroom/2017/09/macos-high-sierra-now-available-as-a-free-update/


ただ、メリットばかりでは怪しいですよね。デメリットもありました・・・


総評:APFSは劇遅!?CPU、システムコールは好感触


APFSは劇遅でした。この一言につきます。
CPUやシステムコール周りのベンチマークは、El Capitanに迫る好感触です。これからベンチマーク結果を掲載していますが、トータルではかなり悪い評価になります。ただこれは全てAPFSが要因です。

Apple File Systemのパフォーマンスに絡まない部分では、High Sierraは速いOSだと言えます。

OSX 10.13時点では、この総評です。今後のバージョンアップで覆ることを切に願っています

ちなみにAmorphousDiskMarkを使ってAPFSの内蔵フラッシュストレージを測定した結果はこちらです。
CrystalDiskMark系の測定では悪くない結果になっていると思います。

こちらはmacos Sierra HFS+の内蔵フラッシュストレージのスコアです。

多少のパフォーマンス劣化はありますが、誤差っぽい数値の違いです。UnixBenchのストレージ測定結果と評価がずいぶ違うのが気になります。使っているAPIの違いがあるのかもしれませんね。UnixBenchはC言語でOSに近いopen,read,write,closeといったシステムコールを使っています。AmorphousDiskMarkは、Appなので、SwiftもしくはObjective-Cで提供されている高機能なAPIを使っているはずです。この違いが性能の違いに現れていると考えています。きっとXcodeで開発されたアプリであれば速いってことですね!


macOS(OSX)歴代の性能比較サマリー UnixBench5.1.3 ベンチーマーク結果まとめ


歴代のOSXのベンチマーク結果も踏まえながら、macOS High Sierraの結果を掲載しています。

osシングルScoreマルチコアScore
Yosemite(参考)322.6645.5
El Capitan756.51671.7
macOS Sierra 10.12.1595.51259.0
macOS Sierra 10.12.6642.81370.0
macOS High Sierra 10.13 566.91043.5

  • シングルScoreは、「1コア System Benchmarks Index Score」のベンチマーク結果を掲載しています。

  • 4コアScore「4コア System Benchmarks Index Score」のベンチマーク結果を掲載しています。

  • macOS High SierraはYosemiteより速いです。ただ、El Captian、Sierraと比較するとパフォーマンスが大幅に落ちています。

  • 全て同じハードウェア MacBook Pro Retina Late2012で計測した結果です。




High Sierraで悪くなったポイントはどこ?macOS Sierra 10.12.6のベンチマーク結果と徹底比較


どこでスコアを落としているのか、UnixBenchの結果を詳しくチェックしています。晴れマークは、High Sierraの方が性能が良かった場所、曇りマークは若干悪くなったところ、傘マークは悪くなったポイント、大雨マークは大幅に性能がダウンしたポイントを表しています。

APFSはパフォーマンスが悪い!CPUやプロセス周りの性能は向上している


ここでは、CPU単体での実力を数値化できるベンチマーク(シングルCPUのテスト結果)でHigh Sierraで悪くなったポイントを探っています。

1コアHigh SierraSierra 10.12.6
Dhrystone 2 using register variables29,475,573.5 lps 27,421,357.7 lps
Double-Precision Whetstone5,196.6 MWIPS4,930.0 MWIPS
Execl Throughput415.3 lps357.8 lps
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 204,320.5 KBps531,617.5 KBps
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 52,875.4 KBps154,321.1 KBps
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 688,808.2 KBps1420,759.9 KBps
Pipe Throughput 1,038,156.5 lps1,036,572.1 lps
Pipe-based Context Switching108,406.1 lps125,117.7 lps
Process Creation2,369.8 lps1,606.0 lps
Shell Scripts (1 concurrent) 3,010.0 lpm2,168.2 lpm
Shell Scripts (8 concurrent) 689.4 lpm496.0 lpm
System Call Overhead 1,056,132.5 lps989,595.6 lps



MacBook Pro Late2012は、2CPUで計4コアのIntel CPU Core-i5モデルです。続いては4コア同時に使った際、どうなっているのか検証しています。

マルチCPU(4コア)も同様の傾向、APFSはシングルでもマルチでも遅い


HFS+は、1コアより4コアでアクセスした方が速くなる傾向にありました。
例えば、1K単位で合計2,000回読み込み、書き込みの性能を調べるFile Copy 1024 bufsize 2000 maxblocksに注目してみると、4コアでアクセスした方が約2倍速くなる結果になっています。
1コア時 531,617.5KBps 4コア時1,011,440.2KBps 


一方APFSは、1コアでも、4コアでも性能に変化がありません。


4コアHigh SierraSierra 10.12.6
Dhrystone 2 using register variables64,101,962.7 lps63,834,523.3 lps
Double-Precision Whetstone18,413.3 MWIPS18,437.4 MWIPS
Execl Throughput1,008.4 lps931.9 lps
File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 211,039.9 KBps1,011,440.2 KBps
File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 53,767.9 KBps292,341.1 KBps
File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 791,356.4 KBps2,668,333.5 KBps
Pipe Throughput 2,372,011.4 lps2,390,328.3 lps
Pipe-based Context Switching429,836.9 lps339,117.5 lps
Process Creation4,224.5 lps3,351.0 lps
Shell Scripts (1 concurrent) 5,215.6 lpm3,897.6 lpm
Shell Scripts (8 concurrent) 753.2 lpm523.6 lpm
System Call Overhead 2,314,130.4 lps2,287,909.7 lps


ここまで主にCPUやメモリ、プロセスやストレージパフォーマンスに関連するベンチマークをご紹介してきました。ここからはグラフィックス周りのベンチです。

METAL2でパフォーマンスは上がるの?


OS X El Capitan 以降のMacではApple が開発したグラフィックステクノロジーMetaが使えます。
macOS High SierraでMetalからMetal2に変わります。

NovaBenchというツールで3D描画の測定ができます。これを利用しようと準備していたのですが・・・SierraでもHigh Sierraでも同一結果だったので省きます。

MetalといえばOpenGLだと思っているので、
WebブラウザでOpenGLの性能を計測できるhttps://www.wirple.com/bmark/を使って確認しました。
High SerriaはMetal2、El CapitanはMetalですので、Metal2 vs Metalの対決になります。

HTML5 CanvasもWebGLもどちらもEl Capitanの方が速い結果になっています。

計測している時期が随分と違うので、ひょっとしたらこのツール自体がバージョンアップしているのかもしれません。

macOS High Sierra Safari 11.0
Canvas score - Test 1: 324 - Test 2: 392
WebGL score - Test 1: 573 - Test 2: 486
Total score: 1775
Your results compared to other users:
You score better than 68% of all users so far!
You score better than 47% of the people who use the same browser and OS!
El Capitan Safari9
Canvas score - Test 1: 346 - Test 2: 485
WebGL score - Test 1: 671 - Test 2: 641
Total score: 2143
Your results compared to other users:
You score better than 91% of all users so far!
You score better than 87% of the people who use the same browser and OS!


METAL2ってどこに効くんですかね。Thunderboltを使った外部GPUでしか期待できないんでしょうか・・・

まとめ


ここまで、UnixBenchで計測したmacOS High SierraのレポートとWebGLの性能をmacOS High Sierraの実力は?性能は前評判通り?と題してご紹介してきました。

まだ、High Sierraは出たばかり。これから改善していくと思います!と期待してます。





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